|
嫌なことやつらいことがあって気分が落ち込み、
何をやっても楽しくないし何もする気が起きない・・・
このようなことは誰にでも起こりえますが、
たいていは一時的なことです。
ところが、こうした状態(抑うつ)がいつまでも続いて回復せず、
日常生活に支障が出たり、
本人がつらい思いをしたりするようになる場合があります。
これがうつ病です。
治療によって楽になる可能性の高い病気ですが、
放っておいたり、無理を重ねたりすると、
最悪の場合には自殺に至ることもあるため、
早めに対処することが必要です。
しかし、自分では気がつかないことが多いというのがこの病気の特徴です。
周囲の人が変化に気づくことが大変重要になります。
(1)心の不調
感情面 抑うつ気分、絶望感、自責感、イライラ感、自殺願望
意欲面 やる気が出ない、集中力・行動力・決断の低下、
記憶力の低下、興味・関心がなくなる
(2)体の不調
不眠、全身の倦怠感、頭痛、耳鳴り、めまい、吐き気、
味覚異常、食欲不振、腹痛、便秘・下痢、性欲減退
① きまじめで几帳面、責任感が強い
② 秩序を非常に重んじ、融通をきかせるのが苦手
③ 人に相談するのが苦手で、一人でがんばりすぎる
① 毎日の生活に張りが感じられない
② これまで楽しんでやれたことが楽しくない
③ これまで楽にできたことがおっくうに感じる
④ 自分は役に立つ人間だと思えない
⑤ わけもなく疲れたように感じる
これらのうち、2つ以上当てはまり、
その症状が2週間以上続く場合は、うつ病が疑われます。
(1)休養
基本的には一定期間、仕事や家事から離れて心身を休めます。
休まずに無理をすると、さらに悪化してしまいます。
失ったエネルギーを充電するという考え方が大切です。
(2)薬物療法
うつ病には、脳内の神経伝達物質の機能低下が関係しています。
そこで、抗うつ薬の服用により、神経伝達物質の働きを回復させる治療が行われます。
(3)精神療法
カウンセリング、認知行動療法などを通じ、
問題解決のサポートが行われます。
|
|