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ストレス病の予防

① ストレスを減らす工夫をしよう

ストレスが自分の耐えられる限度を超えると、心身にひずみが生じてきます。
自分なりに工夫して、ストレスの種を少しでも減らす工夫をしましょう。


(1)避けられるストレスは避け、逃げられるストレスからは逃げる

   生きている以上、ストレスをなくすことはできません。
   ましてやストレス社会といわれる現代では、毎日がストレスの連続です。
   しかし、それを嘆いたところで、世の中が変わるわけではありません。
   ストレスの荒波を上手に乗り切るすべを、
   私たちが身につけていくしかないのです。
   それにはまず避けられるストレスは避け、逃げられるストレスからは逃げることです。
   ストレスの種を減らし、心身にかかる負担を少しずつでも軽くすることが、
   健康に生きるためのいちばんのポイントです。


(2)引き受けすぎ、抱え込みすぎは改めよう

   ストレスをためやすい人は、
   人から頼まれるといやと言えず、
   自分ひとりで何でも背負い込んでしまうところがあります。
   しかも、いったん背負うと周囲の期待に応えねばとすべてを完璧にこなそうとするために、
   へとへとに疲れきってしまうのです。
   自分自身を振り返り、
   引き受けすぎ、抱え込みすぎのクセがあるなと思ったら、
   それを改めることも大切です。


② ストレスの種はこうして減らそう

(1)サラリーマンなら

   ・一度にいくつものことを考えず、目の前の仕事だけに頭を集中させましょう。
   ・仕事がたくさんあるときほど、上手に小休止をはさみましょう。
   ・上司を恨んだり、部下を責めるより、自分の働きかけ方を変えてみましょう。
   ・昼休みを気分転換に活用しましょう。
   ・気がかりなことはメモに残し、頭の中に持ち込んだままにしないようにしましょう。
   ・仕事を離れた人間関係を大事にしましょう。
   ・忙しい人こそ、休日は仕事を忘れて過ごしましょう。

(2)主婦なら
   ・家事の中に楽しみを見つける工夫をしましょう。
   ・子供は距離を保って見守りましょう。
   ・家族以外の話し相手、友人を持ちましょう。
   ・家にこもりきりの人は、外出して気分転換をはかりましょう。
   ・隣は隣。まわりと比べるのはやめましょう。
   ・うわさ話や陰口に振り回されず、笑って聞き流しましょう。
   ・共働きの主婦は、家事を一人で抱え込まず、家族の協力を求めましょう。


③ 「疲れた」と思ったら素直に休みましょう

疲れたという感覚は、
「心や体に無理がきているよ」とういサインなので、
素直にそれに従うことが大切です。
心や体のサインを無視して、なおもがんばり続ければ、
やがて過労からストレス病へ陥り、
結局は仕事にも支障をきたすことになります。
いま現在だけでなく、先を見つめる目も持ちましょう。


④ 生活のリズムを正そう

人間の体には、もともと1日24時間の生体リズム(生体時計)が備わっています。
心身の健康を保つには、このリズムに合った生活を送ることが基本です。


(1)生活リズムの乱れはストレス状態のサイン

   仕事が忙しすぎたり、何か心配事や悩みを抱えていると、
   夜なかなか眠れなかったり、食事を取らなかったりと、
   次第に生活のリズムが乱れてきます。
   生活のリズムが乱れると、ストレスに対抗する自律神経などの働きが乱れ、
   心身にさまざまな不調が生じてきます。
   規則正しい生活を取り戻すには、
   「睡眠と覚醒のリズム」と「食事のリズム」を整えることがポイントになります。


(2)起床・就寝のリズムを一定にして、早起きを目指そう

   生活のリズムを正す第一のポイントは、起床と就寝の時刻を一定にして、
   充分な睡眠時間をとること。そして、早寝早起きを心がけることです。
   ストレスに対抗するのに重要な副腎皮質ホルモンが、
   最も多く分泌されるのは早朝です。
   また、忙しい毎日を送っている人にとって、
   朝はストレス解消の絶好のチャンスでもあるのです。
   思い切って早起きし、戸外を散歩したり体操をして、
   早朝の清々しい空気を取り入れましょう。
   そして、ゆっくり朝食をとり、余裕を持って1日のスタートをきりましょう。
   ストレスに対抗するパワーがみなぎるのが実感できるはずです。


(3)1日3食、規則正しく食事をとろう

   第2のポイントは、食事のリズムを正すことです。
   不規則な食生活は、体のリズムを崩して食物の消化吸収を妨げるほか、
   ストレスに対する抵抗力も低下させてしまうのです。
   特に朝食は重要です。
   朝食を抜くと、体や脳が活動するエネルギーが確保できません。
   仕事の効率が落ちて、それがまたストレスの種にもなってしまいます。
   食事は生活の基本です。
   1日3回、規則正しくとりましょう。


⑤ 7つの習慣

アメリカで7000人のアメリカ人を対象に追跡調査を行ったところ、
次にあげる7つの健康習慣のうち、実行しているものが多い人ほど、
心身が健康であることが判明しました。

   ①睡眠を充分にとる
   ②肥満にならない
   ③体の運動をする
   ④喫煙をしない
   ⑤酒を適量以下にする
   ⑥朝食をとる
   ⑦間食を控える


⑥ 安眠は心身のストレス解消のカギ

ストレスは安眠を妨げ、睡眠不足はさらなるストレス状態を招きます。
睡眠は心身の健康を保つ要なので、快適な睡眠を得る工夫を心がけましょう。

安眠のための工夫

   ・やわらかすぎる敷布団、重すぎる掛け布団は避ける。
   ・食べすぎ、空腹で寝床に入るのは避ける。
   ・夕食後にはコーヒー、紅茶を飲みすぎない。
   ・寝酒はほどほどに
   ・寝床に入る前に仕事のことや、心配事を考えない。
   ・あまり早くから寝床につかない。
   ・就寝前の風呂はぬるめにする。
   ・眠ろう、眠ろうとしない。寝付けないときは一度寝具から離れる。


⑦ ストレスに強くなる食生活を目指そう

心身の不調には、偏った食生活が関わっている場合も少なくありません。
日常の食生活にも気を配り、ストレスに負けない体質作りを目指しましょう。


(1)偏った食生活がストレスを招いている

   ストレスは栄養素、なかでもビタミン、ミネラルと深いかかわりがあります。
   これらの栄養素は、脳や神経の働きを正常にしたり、
   ストレスに抵抗する副腎皮質ホルモンを成長するのに必要なため、
   体内に不足するとストレス耐性が弱まり、
   イライラや不安、集中力の低下などを招きやすくなるのです。
   また最近では、現代人のイライラの背景に、
   食生活の偏りが原因で起こる「低血糖症」関わっているのではないかという説もあります。


(2)ストレスに強くなる栄養素

   ビタミンA、カロチン=ストレスに対する抵抗力を高める
   ビタミンB1     =神経の働きを正常にし、活性化させる。不足するとイライラを招く
   ビタミンC      =体の抵抗力をつけ、心身の安定をはかる。ストレスで減少する。
   ビタミンE      =抗酸化作用があり、老化防止に役立つ。
   カルシウム     =「天然の精神安定剤」と言われる。不足すると不眠やイライラを招く。
   カリウム       =神経過敏を抑える
   マグネシウム    =気持ちを沈静化し、イライラや神経過敏、不安を抑える。








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