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心の病気の受診の仕方

① 心の病気の受診の仕方

心の病気ではないか?と思ってもどの科を受診したらいいのか悩む人も多いと思います。
ちょっと大きい病院にいくと「精神科」、「心療内科」、「神経科」、「神経内科」、「精神神経科」などなど。
心の病気の治療を行っているのは「精神科」と「心療内科」です。
これらの科がないときは、「神経科」、「精神神経科」も基本的には「神経科」と同じだと思います。

「神経科」は精神症状で悩んでいる場合、
「心療内科」はストレスによる身体症状で悩んでいる場合に受診するのが基本だと思います。

最近では「精神科」という名前に抵抗を感じてしまう人が多いため、
「心療内科」としている病院も多いので、病院に行って症状を説明すれば、
適当な科に案内してくれると思います。

また最近はカウンセリング専門の相談室も増えていますが、
医師ではないカウンセラーは診断や病気の治療を行えません。
精神科や心療内科でしっかりと診断を受けて、
必要に応じてカウンセリングを受けるのがいいとおもいます。


② 医者選びのポイント

医者選びのポイントは
   ・患者さんをよく診てあげようという熱意がある。
   ・話をじっくり聞いてくれる。
   ・今、苦しんでいる症状や悩みに対して現実的な対応をしてくれる。
   ・必要があれば、専門病院やカウンセラーを紹介してくれる。
などがあげられると思います。


③ 医師の面接

心の病気を治す心理療法にもさまざまありますが、面接はそのすべての基本となるものです。
日ごろの悩みをじっくり聞いてもらえるだけで、心が軽くなる人もいます。

一般心理療法としての面接

   ・患者さんの訴えを、批判や評価を交えずにじっくり聞いて、苦悩を理解し、受け入れる。
   ・悩み苦しみながら、解決を求めていることを認める。
   ・病気が回復すること、そのために医師が協力し支えていくことを伝える。
   ・面接を続けるなかで、病気の発症や経過に絡んでいる心の問題に患者さん自身が気づいていけるよう導く。
   ・問題の原因・解決方法をともに探っていく。


④ 健康保険の対象

心理療法のうち、心療内科の治療として日本で健康保険の対象になるのは、
次の12種類です。

   ・面接による一般心理慮法
   ・カウンセリング(医師の処方によらないカウンセリングは適用外)
   ・催眠療法
   ・自律訓練法
   ・簡易精神分析療法
   ・交流分析
   ・行動療法
   ・バイオフィードバック療法
   ・ゲシュタルト療法
   ・生体エネルギー療法
   ・絶食療法
   ・森田療法


⑤ カウンセリングってどんなことをするの?

日本でも「カウンセリング」に関心を寄せる人が増えています。
しかし、期待が高まる一方で、誤解も少なくないようです。
カウンセリングの意味を知っておいてください。

カウンセラーとは?

   ・患者さんが自覚していない心の問題に気づいてもらうための「心の鏡」の役目をする。
   ・患者さんからさまざまな話を聞きだす中で「何が原因でこうなったか?」、「どうすれば解決できるか?」を一緒     に考えていく。
   ・患者さんの話の内容を整理したり、質問したりして、患者さんが客観的、多角的に問題を見ることができるよう     に手助けする。
   ・答えは出さない、支持しない。

カウンセラーと医師の違いを知っておく

   精神科医は、医科学的な診断や治療を行っていても、
   患者さんに対する心のフォローが充分にできないことがあります。
   もっと悩みをじっくり聞いて欲しいと思っても、
   大勢の人が順番を待っている外来では、望めないことも多いでしょう。
   一方、いわゆるカウンセラーは、ゆっくり時間をかけて話を聞いてくれますが、
   病気の診断や薬の処方はできません。
   そのため、薬や他の治療が必要なケースでも、
   漫然とカウンセリングだけを続けて、
   病気の回復を妨げてしまう危険性があります。
   こうした危険を避けるには、
   カウンセリングルームを利用する場合でも、
   医師との連携が大切になります。








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